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石本レビュー

石本レビュー

読んでいるようで読んでいない石の本。
個人的メモとしてレビューしてみます。
アフィリエイトも兼ねておりますので、
写真クリックで取り扱いショップにリンクします。


●「写真がきれいな、スタンダードな天然石本」
天然石検定2級公式教科書「天然石がわかる本」
タイトル:ジェムストーン 天然石がわかる本(オールカラー)
著  者:飯田孝一
出  版:京都マリア出版
価  格:3360円
レビュー:一般に見かける50種類の石を、歴史的な背景、鉱物学に偏らない一般的解説、変種、フォールス・ネーム、処理、似た石などの項目で解説したもの。パワー・ストーン的意味は「象徴」という項目で「幸福・長寿」などのように軽くふれられるに留まっています。
鉱物系石好きさんにはちょっと物足りないかもしれませんが、石についてまんべんなくスタンダードな知識を得たいという方にはおすすめ。
判形が大きく見開きの片ページが写真で、しかも結晶・みがき・カットなどのバリエーションで、なかなか質が良さそうな石の写真が載っているのが魅力です。
むしろ、石のショップさんには常備本かも。お客にとって石の情報の第一歩はショップですから、石の基礎知識は押さえておいていただきたい。フォールス・ネームや処理の知識だけでも役に立つこと請け合いです。


●ちょっと鉱物よりだけどわかりやすいのがマル
鉱物・宝石の不思議
タイトル:図解雑学 鉱物・宝石の不思議(オールカラー)
監  修:近山 晶
出  版:ナツメ社
価  格:1580円(税別)
レビュー:「天然石がわかる本」よりは鉱物よりの内容ですが、難しすぎないバランスの良い石本。
鉱物の基礎知識、106種類の鉱物、23種類の宝石鉱物のほか、鉱物にまつわる雑学や、コレクターへの道、なんてコーナーもあります。
内容は、最初に述べたように鉱物学的でありながら難しすぎず、その鉱物についての基本的な知識を得ることができます。写真はさほど大きくありません。
特筆すべき点は、他の石本ではなかなかわかりにくい輝石や長石など多くの石を含むグループがわかりやすく解説されていること。
図やイラストが多用され、タイトルにあるとおり「雑学」コラムが盛り込まれているので、 筋金入り鉱物系石好きさんではなく、ちょっと鉱物学的な興味が出てきた石好きさんにもぴったり。
目次、索引とも和名がメインなので、フローライト、アパタイト……などのようにカタカナで覚えている人には、ちょっとだけ慣れが必要です。



●石のパワー的意味を見る「だけ」なら役に立つかも
クリスタルバイブル
タイトル:クリスタル・バイブル クリスタル図鑑の決定版(オールカラー)
著  者:ジュディ・ホール
出  版:産調出版
価  格:2600円(税別)
レビュー:「200種類以上のクリスタルを紹介」とあるが、石のタイトル数は119。(一つのタイトル内に含まれるバリエーション、たとえばガーネット内のヘソナイトとかグロッシュラーを含めると200は越えるかも)
ともあれ、100を越える石ひとつひとつについてのパワー的特性やヒーリング、使い方が解説してあるので、そういう情報を得たい人には貴重な一冊。
ただし、パワーではない石の情報についてはかなり間違いがあるので要注意!
くわしくはこちらをどうぞ。
写真も特に質の良いものが使われているわけではなく、写真間違いもあるので、石のパワーについてはこの本、石の鉱物情報の確認と写真については上記の2冊……というように役割分担させた方がいいかも。
石の紹介の他には、クリスタルヒーリング、石の選び方、手入れ、瞑想、クリスタルの形状と名称、チャクラとの関係、オーラ、用語集などのコーナーもあり。石のパワーに特化した一冊と言えそう。


●固い内容だけれども文庫サイズがうれしい
鉱物
タイトル:カラー自然ガイド13 鉱物-やさしい鉱物学-(モノクロ。カラーページあり)
著  者:益富寿之助
出  版:保育社
価  格:700円(税別)
レビュー:初版が昭和49年という、レトロな雰囲気漂う一冊。
内容は、鉱物一般と言うより水晶に特化しているのが特徴。各種水晶、石英の変種、ペグマタイト鉱物など、水晶と水晶と共に産出する鉱物が紹介されている。
鉱物学の部分は結晶の説明が多く、図を見ているだけでもちょっと楽しいかも。
鉱物学と称するだけに、内容は固めで、写真も少ないので、気軽に楽しく読める石本というわけにはいかないが、文庫サイズで700円なので、鞄の中に入れておいて、時間があるときにじっくり「解読」してみては。
写真は、カラーページとしてところどころにはさまっている程度だが、古いなりにしっかりした質の石が多く、今ではなかなか見られないものもあって、意外に楽しめる。
一部に情報が古い部分もある。


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